長岡行政書士事務所監修
長岡行政書士事務所監修
「遠隔地の墓じまいを代行してもらいたい」
「墓じまいの代行はどのような流れになるのか…」
「行政書士が代行した事例を知りたい!」
上記のような疑問や悩みを抱えている方がいるのではないでしょうか。
遠隔地にお墓がある場合、遺族の意向で墓じまいを検討するケースがあります。墓じまいは遺族の意向で決定しますが、さまざまな理由が挙げられるでしょう。遺族の中には自らが墓じまいをできないため、専門家に依頼することもあります。
今回は、行政書士が遠隔地の墓じまいを代行した事例をご紹介します。この記事を最後まで読んだ方は、遠隔地の墓じまいを行政書士に依頼しやすくなるでしょう。
遠隔地の墓じまいを検討する方は、それぞれに問題を抱えています。転勤や結婚などの理由で、お墓から離れた地域に暮らしている方もいるはずです。
以下が、遠隔地の墓じまいを検討する理由です。
・体力面の負担
・費用面の負担
・時間面の負担
ここでは、墓じまいを検討する理由を項目ごとにご紹介します。
1つ目の理由は、体力面の負担がかかるからです。なぜなら、年齢を重ねるごとに体力が落ちたり、病気にかかったりすると遠方への移動が困難になるためです。
例えば、定年退職後に遠方の墓じまいをする場合、移動による体力的な負担が増してしまいます。さらに、病気を抱えている方は身体への負担を気遣いながら、動かなければなりません。
年齢や身体において不安を抱えている方は遠隔地への移動が難しく、墓じまいを検討し始めるでしょう。
2つ目の理由は、費用面の負担がかかるからです。遠隔地へ移動する際に複数の公共交通機関を利用すると、費用がかかります。
例えば、新幹線とタクシーを利用する場合、それぞれの費用がかかり、全体の費用がかさむケースがあります。さらに、日帰りできない地域では宿泊代がかかることもあるでしょう。遠隔地への墓じまいは場所や人数によって、相当な負担になります。そのため、定期的なお墓参りが難しい方は墓じまいを行い、近隣の場所にお墓を改葬します。
遠方地のお墓参りは費用面の負担がかかるため、定期的にできないケースがあるでしょう。お墓の管理者は状況によって、墓じまいを検討してみましょう。
3つ目の理由は、時間面の負担がかかるからです。自家用車や公共交通機関を利用すると、ある程度の時間がかかってしまいます。また、移動手段によっては目的地へ向かうまでに1日以上の時間を費やすこともあるでしょう。
例えば、複数の公共交通機関を乗り継ぐ場合、各機関の時間が合わなければ待ち時間が多くなり、目的地に辿り着けません。公共交通機関の1日の本数が限られている地域では乗り継ぎができないと、予定よりも時間がかかるケースもあるでしょう。遠隔地のお墓参りは時間的な負担がかかり、行く回数も限られます。そのため、時間面の負担を考えた上で、墓じまいを検討する方がいるでしょう。
遠隔地の墓じまいをできない方は、手続きや立ち合いを行政書士に代行してもらえます。行政書士は、墓じまいに必要な書類や手続きを熟知しているからです。
例えば、墓じまいに必要な書類の作成から提出まで一連の手続きを行えます。また、寺院や霊園の管理者との連絡を取り合うことも可能です。墓じまいの業務に力を入れている行政書士に依頼すれば、円滑に進められるでしょう。
遠隔地の墓じまいを検討している方は、一度行政書士に相談してみてください。依頼者様によって抱えている問題が異なるため、状況に合った方法を提案してくれるでしょう。墓じまいの詳しい行政書士に依頼し、早期に問題解決することをおすすめします。
弊所では墓じまいに関する相談を受けており、依頼者様の抱える問題を解決してきました。依頼者様の中には遠隔地(埼玉県)から横浜への改葬を希望された方もいました。ここでは、遠隔地から横浜へ改葬を行ったケースをご紹介します。
以下が改葬の一連の流れです。
・墓じまいの経緯・依頼者様・期間
・依頼内容・問題点
・墓じまいの流れ(前半)
・墓じまいの流れ(後半)
墓じまいに関する相談から流れまで項目ごとに見ていきましょう。
※この度、ご紹介した事例は、プライバシーに考慮し実名を控えております。
今回の依頼は後継者がおらず、お墓を遠隔地から近隣の改葬したケースです。
依頼者様は、80代男性(無職)と他の相続人です。子どものいないお兄様が亡くなった後、遠隔地(埼玉県)にある本家のお墓を横浜に改葬したいとご相談を受けました。
依頼者様は年齢的にも遠隔地のお墓の管理が難しいと判断し、墓じまいを決めます。
弊所では依頼者様から相談を受け、約2カ月で本案件を解決しました。
具体的な依頼内容としては、遠隔地(埼玉県)にあるお寺から横浜の霊園に改葬します。また、改葬先である霊園は弊所で探すことになりました。
今回の問題点は、「遠隔地の墓じまいの手続きを円滑に進める」と「依頼者様の要望に合った霊園を見つける」の2つが挙げられます。弊所では、上記の2つの点を重点に問題を解決していきます。
依頼者様はお兄様の後見人を務めており、お墓の問題に直面しました。
まずは、お墓のある菩提寺に連絡を取り、住職との交渉を試みます。しかし、お寺の住職は亡くなっており、代行する方がいませんでした。その後、菩提寺の近くにある同じ宗派の僧侶様が代行することになりました。
同時に、依頼者様の条件(駅の近く・永代供養・費用を抑えた場所)に合った新たな霊園を探し始めます。複数の霊園を候補に挙げ、親族にご提案し場所を決めました。
次に、遠隔地にあるお墓の管理者から埋蔵証明を発行してもらいました。そして、管轄の役場に改葬許可申請書を提出し、許可証を受け取ります。改葬許可書を提出するにあたり、必要な書類の収集や関係各所との連絡を取り合い、円滑に手続きを進めました。
墓じまい当日、事前に手配していたバスで複数名の親族とともに現地に向かいます。到着後に出骨を行い、改葬先の霊園へ行きました。改葬先の霊園に到着し、現地のスタッフと合流します。その後、新たなお墓に納骨を行うことができました。
後日、遠隔地のお墓の撤去が完了したとの連絡を受けます。墓じまいの手続きを終え、依頼が完了しました。墓じまいの一連の段取りや手続きは、全て弊所で行いました。
今回の事例は、遠隔地(千葉県)から横浜への改葬について依頼を受けたケースです。
以下が、事例を紹介する順序になります。
・墓じまいの経緯・依頼者様・期間
・依頼内容・問題点
・墓じまいの流れ(前半)
・墓じまいの流れ(後半)
墓じまいの流れを項目ごとに詳しく解説します。
今回の依頼は、遠隔地にあるお墓を墓じまいしたケースです。
依頼者様は、90代女性(無職)と2人のお子様です。子どものいないお姉様が亡くなった後、遠隔地(千葉県)にあるお姉様一家のお墓について墓じまいのご相談を受けました。
相続人の依頼者様は年齢的に遠隔地のお墓の管理が難しいことから、墓じまいを決めます。
弊所では依頼者様から相談を受け、約2カ月で本案件を解決に至りました。
具体的な依頼内容としては、遠隔地(千葉県)にある霊園から横浜のお墓に改葬します。
今回の問題点として、「お墓の名義変更」と「改葬許可申請」の2つの手続きを行う点が挙げられます。お墓の名義に関しては依頼者様のお姉様のままであり、変更しなけければなりません。2段階の手続きのため、順序に従い1つずつ進めていく必要があります。
依頼者様はお姉様の相続に加え、お墓の問題を抱えていました。
まずは、弊所がお姉様一家のお墓を管理する公立の霊園に連絡を入れます。管理者側は、依頼者様本人が来園することを求めていました。そこで、依頼者様が高齢であることを説明します。説明後、弊所が正式に代理で手続きを進めていくことになりました。
弊所は石屋に見積もりを取り、依頼者様に承認を得ます。さらに、お姉様から依頼者様に名義の変更を行う手続きを進めました。そして、使用承認証が届き、次の工程に取りかかります。改葬許可申請書の欄に管理者である霊園から証明を受け、管轄の役場に書類を提出しました。提出後、役場から許可証を無事に受け取ることができました。
墓じまい当日、依頼者様と子ども様とともに遠隔地の霊園に向かいます。霊園での出骨はトラブルが無く、円滑に進みました。依頼者様と会食した後、横浜のお墓に向かいます。集まった親族が見守る中、無事に納骨を完了しました。
数週間後、石屋からお墓の撤去の連絡を受け、全ての工程が済みました。弊所が段取りから手続きを行い、依頼者様の要望に沿ったサービスをご提供しました。
弊所では、墓じまいに関する必要書類から契約の代行まで一連のサポートを行っています。また、墓じまい当日には依頼者様に同行し、出骨から納骨までお供いたします。依頼者様の中には、「初めての墓じまいで不安」や「手続きや段取りが分からない」などのさまざまな不安や疑問を抱えている方がいるでしょう。弊所ではお客様の状況に合ったサービスをご提供し、一緒に問題を解決します。墓じまいでお困りのことがあれば、一度弊所にご相談ください。
墓じまいに不安や悩みを抱えている方は、専門家に相談することをおすすめします。なぜなら、専門家に手続きを代行してもらったり、アドバイスを受けたりすることができるからです。
墓じまいをする場合は改葬許可申請書や埋蔵証明書を用意し、管轄の役場に提出する必要があります。埋蔵証明書に関しては現在のお寺に発行してもらわなければならず、直接依頼することになります。墓じまいの手続きは時間や労力を費やし、日常生活への負担が増える可能性があるでしょう。
そこで、墓じまいの専門家に依頼すると不安や疑問が解決できます。墓じまいに必要な書類や連絡も代行してくれるため、依頼者様の労力や時間を軽減できるはずです。初めて墓じまいをする方や悩んでいる方は、専門家に是非相談してください。
この記事では、行政書士が遠隔地の墓じまいを代行した事例をご紹介しました。墓じまいに至る理由は、人によって異なります。また、墓じまいをする際にはさまざまな問題から一人で進められないこともあるでしょう。行政書士を含めた専門家は墓じまいに関する知識や経験を持っており、問題や悩みを解決してくれます。状況によっては依頼者様に代わり、手続きや各所への連絡をすることも可能です。墓じまいを円滑に進めたい方は専門家に相談し、的確なアドバイスやサービスを受けてください。
長岡行政書士事務所代表
横浜市港南区に事務所を構え、過去500件以上の相続や遺言等の経験から、不安を抱えるお客様の直面している課題をいかに負担少なく解決するかを考え実現している。