長岡行政書士事務所監修
長岡行政書士事務所監修
「墓じまい後のメリットってなに?」
「具体的なメリットを知りたい!」
「墓じまい後のデメリットについても把握したい!」
上記のような疑問や悩みを抱えている方がいるのではないでしょうか。
墓じまい後の供養方法として、永代供養が挙げられます。永代供養は管理者に遺骨の管理と供養を任せられます。近年、永代供養はさまざまな理由から需要が増えており、人気がある供養方法の1つです。
今回は墓じまい後の永代供養のメリットをご紹介します。また、デメリットについても項目ごとに詳しく解説します。
この記事を最後まで読んだ方は永代供養のメリットとデメリットを知り、納得のできる供養方法を選べるでしょう。
墓じまい後の供養方法で永代供養を検討している方は、どのようなメリットがあるのか把握する必要があります。事前に永代供養のメリットを理解することで、後悔のない選択ができるでしょう。
以下が永代供養の7つのメリットです。
①管理や供養を行ってもらえる
②費用を抑えられる
③アクセスしやすい場所を選べる
④宗派・宗教を問われずに利用できる
⑤継承者の有無に関係なく利用できる
⑥親族への負担が軽減できる
⑦生前に契約が可能
ここでは、墓じまい後の永代供養のメリットを項目ごとに見ていきましょう。
1つ目のメリットは、管理や供養を行ってもらえることです。寺院や霊園などの管理者は契約者に代わって、遺骨の管理や供養をします。
例えば、霊園で永代供養した場合、管理者が遺骨の管理や供養を継続して行ってくれます。定期的にお墓の管理ができない方は、永代供養を検討してみましょう。また、将来的に家族や親族に負担をかけたくない方にも向いています。
現在、お墓を管理している方は将来的な不安な面も考慮して、供養方法を決めましょう。
2つ目のメリットは、費用面を抑えられることです。なぜなら、永代供養の中には墓石代や土地代がかからない方法があるからです。
永代供養で集合型を選んだ場合、1つの墓所に骨壺を安置するため、通常のお墓に比べて費用がかかりません。また、契約条件によって分骨や改葬が可能です。金銭的な負担を軽減したい方は永代供養を選んでも良いでしょう。永代供養の中でも供養方法が複数の種類があるため、比較することをおすすめします。
3つ目のメリットは、アクセスしやすい場所を選べることです。近年、永代供養に対応している寺院や霊園が増えており、さまざまな場所に墓所が存在します。利用者は墓所にアクセスしやすい場所を選ぶことで、気軽にお墓参りが可能になります。
例えば、交通公共機関でアクセスしやすい墓所を選んだ場合、移動時間を短縮できます。さらに、最寄りの駅やバス停まで近い場所を選ぶと、体力的な負担も軽減できるでしょう。お墓参りは体力的や時間的に負担が大きくなるケースがあります。そのため、墓所にアクセスしやすい場所を選び、総合的な負担を減らしましょう。
4つ目のメリットは、宗派・宗教を問わずに利用できることです。永代供養の中には、宗派・宗教に関係なく利用できる墓所があります。例えば、1つの墓所にさまざまな宗派の方が納骨されます。さらに、一般的なお墓と違い、檀家にならなくても良いこともあるでしょう。宗派・宗教に関して問わない方は、墓じまい後に永代供養を選択しましょう。
寺院や霊園によっては、供養方法が決まっているケースがあります。供養方法に関しては契約前に確認し、トラブルへ発展しないようにしましょう。
5つ目のメリットは、継承者の有無に関係なく利用できることです。なぜなら、遺骨を管理する寺院や霊園の運営者が契約通りに供養を行ってくれるからです。
例えば、継承者がいない場合、運営者と生前に契約していれば、遺骨の管理や供養をしてくれます。また、家族や親族に負担をかけたくないケースでも利用できます。将来的にお墓の管理に不安を抱えている方は、永代供養を選択することで問題が解決できるでしょう。
6つ目のメリットは、親族への負担が軽減できることです。お墓の管理や供養で負担を感じている方は、親族への負担を軽減するために永代供養を選ぶケースがあるでしょう。ある寺院の檀家に入っている場合、定期的なお墓の管理や僧侶とのコミュニケーションが必要になります。また、供養の際にはお布施や食事を事前に準備することもあるでしょう。
お墓の管理や供養で親族に負担をかけたくない方は、永代供養の契約を結びましょう。
7つ目のメリットは、生前に契約が可能であることです。契約者は生前に契約を結ぶことができるため、自らの好みに合った場所や安置方法を選べます。例えば、山の中にある墓所を望んでいる場合、直接足を運んで細かい点まで確認できます。また、親族のことを考慮した上で負担をかけない方法を運営者と話し合いを持てるでしょう。
将来的な不安を解消したい方や自らが望む供養方法を選びたい方は、生前に契約を結ぶことをおすすめします。契約の際は具体的な内容を明確にして、後にトラブルにならないようにしましょう。
墓じまい後の永代供養はさまざまなメリットがあり、利用者の希望に合ったプランを選択できます。今後、永代供養を検討している方はメリットに加え、デメリットも理解しましょう。デメリットに関して正しく理解することで、契約後にトラブルに巻き込まれるリスクを避けられます。
以下が、墓じまい後の永代供養のデメリットです。
①分骨・改葬ができなくなるケースがある
②管理や供養をしてもらえないリスクがある
③一定期間が過ぎると合祀される可能性がある
④お墓を継承ができない
⑤お墓参りの方法が異なる
5つのデメリットについて、項目ごとに紹介します。
デメリットの1つ目は、分骨・改葬ができなくなるケースがあることです。永代供養において合祀すると個別ごとの遺骨を判別できなくなります。
例えば、永代供養で合祀型を選んだ場合、他の方の遺骨と一緒になってしまいます。さらに、その後の遺骨の管理や供養も他の方と一緒に行います。今後、分骨や改葬を検討している方は、合祀型以外の方法を検討しましょう。
デメリットの2つ目は、管理や供養をしてもらえないリスクがあることです。なぜなら、墓所を管理している運営会社が倒産することがあり得るからです。例えば、霊園を運営している企業が倒産した場合、供養や管理が困難になります。また、寺院についても継続が困難になり、廃寺になる可能性があります。
永代供養先を選ぶ方は、寺院や霊園の運営が安定している管理者を選んでください。契約を結ぶ前に管理者の経営状況を調べることで、リスクを回避できるでしょう。
デメリットの3つ目は、一定期間が過ぎると合祀される可能性があることです。なぜなら、契約次第で合祀される可能性があるからです。
例えば、契約が決まってから20年後に合祀されることがあります。契約内容は管理者によって異なるため、事前に確認しなければいけません。利用者は、永代供養の期間や合祀の有無を確かめた上で契約を結んでください。
デメリットの4つ目は、お墓を継承ができないことです。永代供養は一般的なお墓とは異なり、運営者が管理や供養を行います。個人でお墓を管理しているわけではないため、継承ができません。
永代供養後、継承のことで親族と争い事にならないように話し合いを行いましょう。もしも、話し合いがまとまらない時は専門家に相談することをおすすめします。
永代供養は契約方法によって、取り返しのつかないケースになる可能性があります。そのため、時間をかけてでも納得のいく選択をしてください。
デメリットの5つ目は、お墓参りの方法が異なることです。永代供養のお墓参りは一般的な方法とは異なり、自由にできないケースがあります。
例えば、納骨堂の自動搬送式の場合、専用の機械が遺骨を参拝場所まで運んでくれます。参拝者は限られたスペース内で、お供えものを置いたり、線香をあげて合掌したりします。参拝方法は寺院や霊園によって異なるため、事前に確かめておきましょう。
近年、永代供養に対応した寺院や霊園が多くなったことにより、利用できる機会が増えています。それに伴い、さまざまな理由で利用する方がいます。以下が、墓じまい後に永代供養後が向いているケースです。
①継承する方がいない
②遠方に住んでいる
③親族に負担をかけたくない
④新たな供養方法を望んでいる
ここでは、永代供養が向いているケースを具体的に解説します。
1つ目はお墓を継承する方がいないケースです。先祖代々のお墓を管理している方の中には子どもがいなかったり、親戚と疎遠になったりなどの理由で継承できないことがあるでしょう。人によってさまざまな理由から継承が難しい場合があります。そこで、永代供養を活用するとお墓の管理から供養まで行ってもらえます。お墓の継承で悩んでいる方は、永代供養が向いているでしょう。
ただし、永代供養は分骨や改葬ができないことがあります。永代供養を検討している方は、時間をかけながら後悔の選択をしてください。
2つ目は、お墓を管理する方が遠方に住んでいるケースです。人によっては仕事の転勤や結婚によって、お墓が遠くになることがあります。
例えば、九州にお墓がある方が仕事の転勤で遠方に移動することがあるでしょう。その場合、定期的にお墓参りが難しくなってしまい、管理や供養が疎かになってしまいます。遠方に住んでいる方は「費用面」・「体力面」・「時間面」を考慮した上で、永代供養を検討しましょう。
3つ目は親族に負担をかけたくないケースです。お墓がある場合、定期的な掃除や檀家の僧侶とコミュニケーションを取ることが望ましいでしょう。
例えば、お墓を維持していくためには、草抜きやお供え物を置くなど定期的に行います。また、法要や法事の際には僧侶にお経をあげてもらいます。お墓を継承する方は墓石の管理だけではなく、僧侶とのコミュニケーションも大事です。お墓を管理している方の中には、親族に負担をかけたくないと感じる方もいるでしょう。永代供養は、親族に負担をかけたくない方法の1つと言えるでしょう。
4つ目は新たな供養方法を望んでいるケースです。永代供養は従来のやり方と異なり、契約者の意向に沿った方法を選べます。
例えば、合祀型の永代供養の場合、他の方の遺骨と一緒に供養を行ってもらえます。故人によっては、他の方と一緒に納骨される方法が落ち着く方もいます。他にも樹木葬を選んだ場合は、自然に中に遺骨を埋葬することが可能です。
従来の供養方法に疑問や不安を感じている方は、新たな方法として永代供養を選んでみましょう。
墓じまいに関することで困っている方は、専門家に相談することをおすすめします。なぜなら、墓じまいは複数の書類を準備したり、寺院に連絡したりする必要があるからです。また、提出する書類は現在の寺院から発行してもらったり、改葬先の管理者から証明書をもらわなければいけません。
初めて墓じまいの手続きを進める方は、時間や労力が予想以上にかかってしまうでしょう。そこで、専門家に相談すると手続き方法や流れを教えてくれます。専門家によっては手続きや各所への連絡を代行してくれるでしょう。お墓を管理している方は負担を減らすために専門家に相談しましょう。
弊所では、墓じまいに関するさまざまな面でサポートを行っています。必要書類の代行だけではなく、納骨の立ち合いも可能です。遠方に住んでいる方やまとまった時間を確保できない方など、墓じまいに困っている方は長岡行政書士事務所に是非、ご相談ください。
この記事では、墓じまい後の永代供養のメリットやデメリットについてご紹介しました。永代供養は寺院や霊園の運営者が管理・供養に任せられます。利用者は、さまざまな負担を軽減でき、日常生活に支障をきたす心配や不安から解放されるでしょう。
永代供養は複数の種類があり、利用者の要望に沿った方法を選べます。供養方法を選ぶ際はそれぞれの特徴を把握しましょう。墓じまいや永代供養に関することで悩みを抱えている方は、一度弊所にご相談ください。
長岡行政書士事務所代表
横浜市港南区に事務所を構え、過去500件以上の相続や遺言等の経験から、不安を抱えるお客様の直面している課題をいかに負担少なく解決するかを考え実現している。